1.脳死とは?
(1)脳の仕組みと働き
脳の構造 ――― 大脳、脳幹(間脳、中脳、橋、延髄)、小脳など (Fig.1)
右脳、左脳 (Fig.2)
前頭葉、後頭葉、側頭葉 (Fig.3)
脳の三層構造 大脳皮質―思考、分析などの知的能力の統合や制御
(Fig.1)
大脳辺縁系―情動(好き嫌い、快不快などの感情とそれら
に基く行動、本能行動など)の制御
脳幹―生命維持に必要不可欠な生物的機能の制御
機能と構造の進化
脳死と植物状態―― 全脳死
脳幹死
大脳死
Fig.1 Fig.3
Fig.2
2)生物学的死とは?
機能死
器質死
細胞死
構造的不可逆 機能的不可逆
その昔、“死”を納得するためには ⇒ 構造的不可逆の確認
貴人達の死に際する「殯」の風習、「ミイラ」の作製など
しかし、最終状況まで放置できない社会の発展
↓
“死”の判定、線引きの必要性
“死”という現象の経時変化
個体としての統合機能喪失・・・意識の喪失
↓
個々の臓器の機能喪失
↓
↓
臓器を形成する細胞の機能喪失
↓
細胞の壊死 ・・・構造の喪失
↓
人体の消滅
「死の三徴候説」