1班 栄養補助食品について

97J1294  八田 信

98J1073  鈴木 剛

98J1128  久野 照政

98J1289  浅井 智也

 

栄養補助食品について

 

〔目的〕

  栄養補助食品について調べ、日本人の偏りがちな食生活に役に立たないかを探る。そのために、1.栄養補助食品の意義、2.栄養補助食品の認知度・利用状況、3.栄養補助食品の上手な利用の仕方、4.アメリカなど外国における栄養補助食品の状況の4項目について調べる。

 

1.栄養補助食品の意義

栄養補助食品について調べるにあたり、栄養補助食品とは「どういうものなのか」、「何を指すのか」という事を知る必要があるという事で、栄養補助食品の意義を調べた。その際、厚生省のホームページ上の発表を利用した。

栄養補助食品とその効用
 一般の食品にビタミン、ミネラル、脂肪酸を添加したものが多いです。各種のビタミンやミネラルを添加した「ポイント補給タイプ」や種々の栄養素を添加し、食事の代替に利用されている「総合補給タイプ」などがあります。

ビタミン類補給食品の利用と過剰症
 水溶性のビタミンは多く摂取しても害がないと考えられていますが、脂溶性ビタミンは過剰の害がでやすく、ビタミンAはでは発心、疲労、生理不順、頭痛、嘔吐、脱毛の他、妊娠初期に過剰摂取すると奇形児の発生率が高まることが報告されています。ビタミンKは抗凝血剤の薬効低下が、ビタミンEは過剰症はないとされていますが、意味なく多く摂るのは得策ではありません。その他の栄養分の例としては、例えばナトリウムの場合、
過剰に摂取したナトリウムは細胞外液にたまり、水をともなって「浮腫」を生じさせます。また、循環器の負担が増加し、「高血圧」となります。

1日の摂取量の規制の代表例

ビタミンB63mg以下
ビタミンB123μg(マイクログラム)以下
ビタミンK120μg以下
パントテン酸6mg以下
ビオチン45μg以下
葉酸300μg以下

栄養補給食品の利用と留意点
 ポイント補給タイプは、栄養素の不足改善のために、利用する人は広い年代で増えています。過剰摂取の害の恐れはもちろんですが、栄養素間のバランスを崩す心配があります。
 総合補給タイプでも、栄養素のバランスに欠けているものやビタミンでは含量が安全域を越えているものもあります。特に、大切な発育期に食事替わりに利用しているケースも増えているので注意が必要です。バランスのとれた栄養素摂取は食事からを基本にし、あくまでも栄養補給食品に頼りすぎないこと、個人の食事から栄養素の過不足、所要量に対する寄与率などを考え、一時的に不足分を補う程度の使用にとどめるようにします。栄養バランスをうたっている補給タイプでも特定の栄養素にポイントがおかれているものも多く、利用者は誤認しやすいものもあります。表示は、不明確なもの、表示量と実際の差が大きいものもあります。表示はされていても菓子感覚で食べ過ぎる可能性のあるものもあり、幼児などでは注意を要するものもあります。表示の検討も望まれますが、当座は、少なくとも表示も参考にした方がよいでしょう。

栄養補助食品の主な利用目的

1.偏った食生活をカバー

糖尿病や高血圧症といった生活習慣病と呼ばれる慢性疾息は、日常の食生活が大いに影響しているといわれていますが、その予備軍が急増中なのです。
 厚生省の最近の調査でも、糖尿病(予備軍も含む)は、10人に1人が治療や食生活の改善を必要としているということです。 サプリメントの必要性は、食生活の白己管理次第。現代人の偏った栄養バランスを補ってくれるものといえるでしょう。

2.病気の予防・自然治癒のため

 加工食品に依存しがちな人、外食か多くなりがちな人、極端な偏食など、食生活のバランスが崩れた状況が続くと、病気とまではいかなくても、半健康状態になってしまいます。これが、いいかえれば、生活習慣病の予備軍であり、生活習慣というのはなかなか改善しにくいものですが、半健康状態を健康に戻すには、生活習慣、とくに食生活を正しつつ、サプリメントを効果的に利用するのが有効といえましょう。病気にかからない体、かかりにくくする体作り、また、病気にかかった際の白然治癒力を高めておくためにも、サプリメントを必要とする人は出てくるでしょう。

 

3.摂りにくい有効成分を手軽に取れる

日常の食生活では食べないで捨ててしまっている部分や、食品として食べる機会の少ないもの、これまで食べなかった植物などから、体にいい成分が見つかっています。例えば、食べたあとに捨ててしまうカニやエビの殻のキトサンはがんに有効。また、ブドウの種には強力な抗酸化作用があることなどがわかってきています。
 これらの物質がいくら体にいいといっても、そのままでは食べられません。それを食べやすくするには、加工して有効成分を凝縮した栄養補助食品ということになるでしょう。

 

 

2.栄養補助食品の認知度・利用状況

栄養補助食品がどの程度利用されているのか、どの程度効果が信じられているのかを知るため、名鉄パレで街頭アンケートを行い、その結果を別紙のグラフにまとめた。

 

結果のうち興味を惹かれるところとして、

@        20代の女性で、利用している人の使用頻度が全員「ほとんどなし」という結果となった。このことから、興味本位・流行で少し利用してみただけではないかと推測される。また、流行なりファッション的な感覚で利用しているのではないかという推測は、20代の男女共に気休め程度にしか効果がないと思い利用していることからも窺えた。

A        男性の利用目的は健康・気休めが多かったが、女性の利用目的は無回答を除いて健康と美容のみであった。健康以外の部分で主になったところが「気休め」と「美容」となったところに性別による意識の差が出ているように思えた。

B        50歳以上の人は、毎日利用している人や健康のために利用している人、効果が非常にあると認識している人が多かった。特に女性にこの特徴が見られた(50歳以上の男性では、利用している人が4人中1人だけであった)。このことから男性よりも女性の方が健康に気を付けていることが推測された。

C        人数が少ないので断定できないが、使用頻度はM字型(よく利用する or 利用しない)のグラフになった。特に高年齢の女性にその傾向が見られた

反省点として、@絶対数が少ないために差が出にくかった、A調査年齢層・性別が偏ったため、もっと色々な人が集まる場所でアンケートを行うべきだった、B事前にもっと栄養補助食品の知識をつけておくべきだった、C栄養補助食品の定義を絞っておくべきだった、Dアンケートの実施場所・曜日・時間を明らかにしなかった、ことがあった。

 

 

3.栄養補助食品の上手な利用の仕方 

〔資料:国民栄養の現状(平成10年国民栄養調査)〕

  日本人について男女別に不足している栄養素を調べ、1日の不足量を栄養補助食品で補うことを考えた。資料を見たところ、男性はカルシウム、女性はカルシウムと鉄が、それぞれ不足していた(特に1549歳)ため、男性についてはカルシウム、女性についてはカルシウムと鉄のみを取り上げることとし、表・グラフに表した(別紙)。カルシウムを補充する栄養補助食品1粒中にはカルシウムが約60mg、鉄を補充する栄養補助食品1粒中に鉄が約1.2mg含まれている(それぞれ同じ値の会社が多かったため基準値として利用した)ことから、この不足量を補うために栄養補助食品を利用すると、性別・年齢別に次のようになった(但し、不足量が特に多い1549歳のみ)。また金額については、カルシウムの瓶は1瓶=約150粒で400円程度、鉄の瓶は1瓶=約120粒で1300円程度であり、単純に割り算してみた。

  〔日本人男性のカルシウム不足を補うには〕1粒中=60mg含有、1瓶=400円程度)

@     1519歳  1日の不足量=112mg 2粒分、約5.4

A     2029歳  1日の不足量=71mg 1粒分、約2.7

B     3039歳  1日の不足量=89mg 1.5粒分、約4

C     4049歳  1日の不足量=68mg 1粒分、約2.7

 

  〔日本人女性のカルシウム不足を補うには〕

1粒中=約60mg含有、1瓶=400程度)

@     1519歳  1日の不足量=181mg/1粒=60mg

  3粒分、約8

A     2029歳  1日の不足量=139mg/1粒=60mg

2粒分、約5.4

B     3039歳  1日の不足量=123mg/1粒=60mg

  2粒分、約5.4

C     4049歳  1日の不足量=74mg/1粒=60mg

  1粒分、約2.7

 

〔日本人女性の鉄不足を補うには〕

1粒中=約1.2mg含有、1瓶=1300円程度)

@     1519歳  1日の不足量=1.7mg 3粒分、約32.5

A     2029歳  1日の不足量=2.4mg 2粒分、約22

B     3039歳  1日の不足量=2.2mg 2粒分、約22

C     4049歳  1日の不足量=1.1mg 1粒分、約11

 

  このように、カルシウムと鉄分に関してのみであるが、以上のような結果が得られた。個人によって不足している栄養素・量に違いはあるものの、平均的な食事をしていれば、栄養補助食品によって手頃な値段で不足している栄養素を補うことができ、非常に有効なのではないだろうか。

 

4.アメリカなど外国における栄養補助食品の状況

アメリカでは代替医療が急成長

アメリカでは「補足医療(コンプリメンタリイ−・メディシン)」とも呼ばれる代替医療(オータナティブ)が急成長産業となっている。そのブームは獣医学にも波及し、ニューヨークでは三十分の診療料金が五十ドルから七十ドルもかかるペットのハリ療法や水中マッサージが繁盛している。

 代替医療とは現代医学の範疇には入らない療法の総称で、その多くは、昔からある民間療法が最新医学によって見直されたものだ。心と身体を切り離して考え、部分的なケガや病気の症状にだけ対処する現代医学とは異なり、代替医療は心と身体の相互関係を重視し、全体的な見地から癒しを行っていくのが特徴だ。

アメリカ人が代替医療に目を向け始めたのは、現代医学による診断や治療が最新ハイテクに頼るあまり高額化し、副作用を強める一方、ストレス性疾患や慢性病にはあまり効果がないことへの苛立ちから、そこで、クスリの副作用で逆に寿命を縮められたエイズやガン患者たちが、自己治癒力を高める代替医療に注目しはじめたのである。

 その背景には、最先端の精神神経免疫学の研究によって、精神状態と免疫機能の開運が科学的に理論づけられたことも挙げられる。また、スタンフォード大学の調査によれば、代替医療の治療師が患者に割く平均診療時間は三十分と、一般病院の医師の四倍。医師に期待できない親身な治療を求めて、アメリカ人は代替医療に殺到しているともみられる。

 データにある「ハーブ療法」は漢方薬と同じように、植物成分をカプセル、錠剤、抽出液、ハーブ・ティーなどのかたちで摂取するもの。もっとも注目されているのは「セント・ジョーンズ・ワーツ」で、坑鬱剤として九十七年度の売上げが約二十六億ドルあった劇薬「プロザック」と同程度の効果があるとされたハーブだ。「エキナシア」はアメリカ・インディアンが昔から珍重してきたハーブで、免疫力を強める風邪の特効薬。経口剤、ハーブ・ティー、のど飴、スナック菓子と、あらゆるかたちで製品化されている。

 「マッサージ療法」にはスポーツ・マッサージ、スウェーデン式マッサージのほか、ローフィン、リンパ腺刺激マッサージといったアメリカ生まれのマッサージがある。期待されるのは、リラクゼーション効果や、全身の歪みをとることでエネルギー循環をよくして免疫力を高める効果だ。「ホメオパシー」とは予防接種と同じ理論で、症状をもたらす要素と同じ刺激をごく少量身体に与えることで、免疫力を活性化させる療法で、副作用が少ないとされる。

 「ヨガ」は血行や体内のエネルギーの循環をよくするだけでなく、心身のストレス反応を抑えるリラクゼーション効果も高いとされ、手術前の患者に勧める病院もある。「バイオフイードバック」とは、心拍数や体温などが心理状態や空想、瞑想などによる意識の変化にどう反応するかを自分で認識できる計測器を利用した自律訓練法のこと。ストレス解消だけでなく、喫煙、アレルギー疾患、慢性病やガン治療の副作用の抑圧にも効果がある。

 「催眠療法」は患者を潜在意識が表面に出やすく暗示にかかりやすい催眠状態にして、心の奥に抑圧され、心身症の原因となった出来事を思い出させたり、自律神経系疾患をコントロールするための自己暗示にも利用されている。「自然療法」とは日本流に言えば漢方医で、代替医療だけを専門にする医師を賛成する専門校も増えている。

 ただし、ハーブや自然生薬の多くが食品添加物として無規制で販売されていることや、療法士の多くには医師のような認可制度がないため、開業している療法士の信頼性や能力が一般的には判断しにくいことなど、代替医療が抱える問題は多い。

 だが、厚生省には専門の代替医療局もでき、有名医大の大半がこの数年で代替医療をカリキュラムに加えるなど、状況は変わりつつある。心臓移植などの手術前後の患者にヨガ、マッサージ、催眠療法、気功、アロマテラピーを提供するため、ニューヨークのコロンビア大学医学部付属病院が設立した補足診療センターも成功、同様の補足医療を提供する病院も増えている。「祈りの治癒効果」のシンポジウムまで開催して大きな反響を呼んだハーバード大学医学部によれば、「二十一世紀の理想的医療は、現代医学と代替医療の融合」なのだ。