功刀ゼミ座談会
「功刀ゼミの歴史と未来について」
参加者 M1、M2、H、Y
功刀ゼミができて、3年が経ちましたが、いままでの思い出や出来事を振り返ってみましょう。
1年目 1998年度
功刀ゼミがスタートした1998年は、全員メンバーが男性で、ゼミが始まったばかりのこともあって、自由にのびのびとやれる雰囲気がありました。各自が自分のやりたいことを研究して発表を行い、研究内容は、例えば、医療技術について、世界平和について、キャンプを通した子供について、競馬の遺伝について、などの発表を行っていました。
M2 一番の思い出は何だったの?
H そうですね。学園祭に占いと喫茶店の店を出して、椙山の易学研究会と共同でやったことですね。
M2 なんで功刀ゼミが占いなの?
H それは今となっては謎ですが(笑)、当時ゼミの中で、Y田さんとH田さんが暗躍して、なにか大きなことをやりたいとゼミを引っ張っていったので、その成り行きだと思う。その当時は、ゼミに男しかいなかったし、女子大と提携しようという話まであった。でも、その当時のゼミは、遊んでばかりじゃなくて、ちゃんとゼミ発表もやっていましたよ。
M 功刀ゼミは、この当時からゼミホームページ(以下HPと略す)を持ってたんだよね?この当時、私はK校舎の学生でよくこのHPにアクセスしてたのだけど、HPのタイトルが“クラブ302”とあったので、「ここは、時事問題を研究しているサークルなんだ。すごいな」と思いました。それが、今では功刀ゼミの一員になっているから世の中わからないなぁ。(笑)
2年目 1999年度
2年目にはいると、女性が6人入り、その中には現ゼミ長のM田が入ってきました。この時、現副ゼミ長Y房も入ってきました。ゼミ長はO野さんになり、ぱりっと引き締まったゼミでしたよ。2年目の活動テーマは、人間環境というテーマのもと、個々で興味のある分野を掘り下げていきました。2年目は、功刀先生の三好町の環境アセスメントの調査のお手伝いもしました。
M2 そのころからすでに、M田さんは頭角をあらわしていたのかな。
H塚 そうですね。
M田 当時私はK校舎から編入しました。初めは、功刀ゼミになじめるか
どうか不安でしたが、いまでは…
ここでY房さんも登場します。
Y房 ども Y房です。M2とバンドをやってたノリで功刀ゼミに入ったんですが、ゼミでは盗聴法の研究をしたり、ホームページ課に引きずり込まれて、ホームページを作るために取材に行ったり、環境アセスメントの手伝いをしたりとそれなりに楽しませてもらいました。
3年目 2000年度
H 3年目にはいると、M田さん、Y房くんがゼミ長・副ゼミ長コンビとなり、最強のコンビでゼミがまとまりました。今年のテーマは「食」で、研究は班単位で行いチームワークが重視されました。はじめてゼミ合宿を行って、ゼミ生みんなでブレインストーミングを行い、ゼミのあるべき姿を論じ合ったり、卓球などのスポーツで汗を流しました。
M2 今年は初めて合宿をしたわけだけど思い出にのこっていることは?
M田 うーん まずは、セミナーハウス近くの温泉にいってきたことかな。
気持ちよかったよ。あとは、ブレインストーミングでいろいろな意見が出て物事を色々な角度から考える力がついたかな。
M2 班活動でよかったことや勉強になったことはある?
Y房 俺らは、就職活動でゼミに顔を出すのが大変だったけど、その時は後輩に研究を任せたり、後輩が分からないときは教えたりして持ちつ持たれつつだった。班でまとまって研究をするのは大変だったけど、最後の発表ではパワーポイントを使って納得のいく発表ができたから、うれしい。
来年に向けて、功刀ゼミの更なる飛躍を
功刀ゼミが発展するよう、ゼミ生募集を大々的に行った結果約50名もの応募があり、来年はさらに飛躍の年になりそうです。今までの先輩の活動経験を踏まえて、後輩の皆さんにアドバイスを一言。
Y房 功刀ゼミではなにより、班活動での研究が重要なので、班をうまくまとめるために、メンバーと普段から連絡を取り合ってコミュニケーションをうまく取れるようにしておくといいですね。
M田 やっぱり、コミュニケーションが一番大切だよね。それと、集まる約束をしたら、ちゃんと時間を守るとかね。基本が一番。
M2 来年からはたぶん、発表のとき、パワーポイント(パソコンでプレゼンテーションを行うためのソフト)を標準になるかもしれません。ゼミで、パソコンを使うのは、必須条件になるので、(特にWord ,Excel, e-mail)もし班の中でパソコンがうまく使えない人がいたら、メンバーで協力してパソコンを教えあってください。
H塚 功刀ゼミは、発表技術を学ぶこともゼミの活動テーマなので、みんなパソコンがうまく使いこなせるといいですね。あと、ゼミで発表をするときは、ただ原稿を棒読みするのではなく、あらかじめ家で予習をし、なるべく原稿を見ないで自分の言葉で表現すると、よりよい発表ができると思いますよ。
M田 功刀ゼミには、ゼミ長・副ゼミ長だけでなく、いろいろな役職があります。ゼミのホームページをつくる“ホームページ課”もありますし、飲み会や合宿の企画をする“イベント課”、新ゼミ生の勧誘を行う“勧誘課”あるいは研究活動を行う班の中にリーダーがいて、ゼミ生全員でゼミの仕事を分担しているので、みんなでゼミ運営をしていく形になります。基本的に功刀先生は、ゼミ生の自主性を重視してくださいますが、とても親身になって支えてくださいます。後輩の皆さんにとって、功刀ゼミは自分自身の可能性を伸ばすチャンスがいっぱいありますので、ぜひ頑張ってください。
M2 功刀ゼミでは、このたびOB会ができることになりました。これから代々ゼミ生のつながりが広がっていくといいですね。
編集後記
ゼミ長 宮田 美香
功刀総合ゼミは、1998年の創設以来、各種社会問題の調査研究と成果のプレゼンテーションをゼミの活動目的に掲げ、功刀先生の熱心なご指導のもと、先輩から後輩にいたるまでゼミ生が一丸となって、各自研究活動に取り組んできました。
研究活動の集大成として「ゼミ小論集」を昨年より発刊しておりましたが、本年も引き続き1年間の汗の結晶を小論集として完成することができ、感慨深いものがあります。
今年のゼミの研究テーマは、「食」についてです。ゼミの中で3つの班を編成し、フィールドワークを重視した活動を行いました。フィールドワークとは、わからないこと・疑問点は、アンケート調査や実地に赴いて取材をするなど自らが動いて、追求することです。「疑問点は図書館に行くだけでは解消しないよ。現場から答えを得よ!」を合言葉にし、ゼミ活動に日々邁進しておりました。アンケート調査や実地に赴いて取材するということを初めて経験しましたが、アンケートの企画を立て、アンケート項目作成することからアンケート回答を集計しデータを出すこと、アンケート結果から得られたデータを分析し、読み取ることの難しさを痛感しました。今となってはいい経験を積ませてもらいました。
雪印事件についてどう思うか街頭アンケートを行なう班もあれば、コンビ二弁当の栄養成分を調べ、コンビ二の本部へ取材する班もあり、カロリーメイトなどの栄養補助食品について調べている班もあり、その内容はバラエティに富んでいます。ゼミの大半を4年生が占めており、就職活動などでなかなか思い通りに動くことができなかったのですが、各班が一致団結し、その遅れを必死に取り戻しました。
この文集の編集を終え、改めて功刀ゼミの良さを振り返ることができました。功刀ゼミの良いところは、なんといってもゼミ生一人一人が好奇心旺盛で研究熱心な、個性のあるメンバーであるということです。こうしたゼミのDNAを代々後輩に引き継いでゆき、ゼミの伝統に新たな1ページを加えていってほしいと思います。