● | 第14回 |
〈講師・テーマ〉
河辺一郎 愛知大学現代中国学部助教授「日朝関係の展望」 |
北朝鮮による拉致事件の発覚以来、日朝関係は急激に冷え込んでいる。しかしその一方で、北朝鮮は2002年7月に経済改革に着手し、またこれまで頑として認めなかった拉致を認めるなど、改革開放に向けた動きも示している。つまりきわめて皮肉なことに、北朝鮮が姿勢の変化を示したにもかかわらず、日本の世論はそれを拒絶した形になっている。一方でこの問題は、大統領選を迎えた韓国のみならず、中国東北部の延辺朝鮮族自治州にも深く関わり、また日本の外務省問題を考える上で避けて通れない。
そこで、今回の研究会では、特に2000年6月の南北首脳会談以降の状況について考える。 |