中国問題定例講演会
第15回
〈講師・テーマ〉
服部健治 愛知大学現代中国学部教授 「SARS後の中国経済と今後の課題」
 今年3月に胡錦涛主席、温家宝総理の新体制が誕生した中国では、2008年の北京五輪、2010年の上海万博を弾みに、2020年にはGDP(国内総生産)を2000年の4倍増にする目標をかかげ、新たな高度経済成長に向かって驀進しようとしています。今まさに「市場としての中国」が台頭し、「世界の工場」から「世界の企業」へ飛躍しようと試みているのです。
 こうした新しい状況を踏まえて、日本企業は自己の弱点を克服しつつ、いかにして巨大な中国市場に地歩を築くのか、現地、現場、現物に立脚した対中経営戦略の構築が問われています。