主な著書・論文
駅の空間経済分析
-3大都市圏の主要鉄道を対象にして- (古今書院 2000年9月出版)
市場を考慮した駅に関する空間モデルを、都心における都市化の集積水準が周辺駅にもたらす経済効果、ランク・サイズ、介在機会のそれぞれの観点から構築し、それらモデルを3大都市圏の主要な鉄道路線に応用することによって、各鉄道路線の特徴を明らかにする。
●都市化の集積水準に関する空間的収入モデル
●グラビティーモデルにもとづく空間的駅ランク・サイズモデル
●都心の集積水準に関する介在機会モデル
●東京大都市圏私鉄沿線駅周辺地区に関する特性分析
都市と地域の立地論
-立地モデルの理論と応用- (古今書院 2001年4月出版)
重要な立地モデルを網羅、丁寧な手法解析と実証事例
古典から現代までの立地モデルを総合的に紹介。さらに立地と関連する移動モデルや環境モデル、まちづくり・地域計画に不可欠な軽量モデルと多変量解析の手法を解説。ハンドブックとしても最適。
情報と観光の空間分析 -ランク・サイズモデルと経済理論-
(愛知大学経営総合科学研究所叢書25 2004年3月出版)
本叢書では、主としてランク・サイズモデルと経済理論(効用、生産)との関係を捉え、そこから特定化された生産関数や効用関数を導いた。本書において、ランク・サイズモデルの本質には迫っていないが、このモデルと経済理論との接点は通常見られるランク・サイズモデルの曲線、無差別曲線および等量曲線のほとんどが原点に対して凸性を示していることであり、これらで扱われている財やサービスが希少価値を有していることである。ここに、ランク・サイズモデルを科学として位置づけるヒントがありそうである。
観光の空間経済分析 -The Spatial Economic Analysis of Tourism-
(愛知大学経営総合科学研究所叢書24 2002年9月出版)
地域科学としての観光経済学を位置づけようと、空間を対象にモデル化をはかり、それに対してシュミレーション分析や実証分析を試みた。本書は、一見ランダムな論文集のように思われるかも知れないが、3編から成り立っており、確証における主たる理論および分析手法の流れとしては、まず主成分分析で観光特性を捉え、グラビティーモデルで国際間相互依存性を導き、ヘドニック・プライスモデルによってホテルおよびその周辺の利便性に対して経済的評価が導出されている。
都市化の集積水準に関する空間的収入モデル
-3大都市圏の主要鉄道沿線駅周辺地区を対象にして-
(愛知大学経営総合科学研究所叢書19 1999年11月出版)
本叢書では、わが国3大都市圏における鉄道を時間距離の物差しとして、その利用者である乗降客が都心の集積力を周辺部にもたらしている経済効果について分析する。
計量分析にもとづく「まちづくり」 -三好町を対象にして-
(愛知大学経営総合科学研究所叢書17 1998年9月出版)
本研究では、まず愛知県全体の空間構造を理解するために地代理論の観点から考察を試みる。ついで、豊田市を中心とする豊田工業都市圏を設定することによって、輸送機器産業に関する地域特化の経済について時系列分析を行う。また、古典的な都市人口移動理論についても言及する。
わが国3大都市圏における空間構造 -理論と応用-
(愛知大学経営総合科学研究所叢書10 1993年11月出版)
本書は、大きく「住宅立地構造」、「都市化の集積経済」及び「地理的特性分布構造」の3つの部門から成り立っており、ほとんどの章において理論モデルが3大都市圏及び大都市圏中心都市に応用されている。
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