1−3.DNA、遺伝子、遺伝情報、タンパク質

     DNAと遺伝子の関係;構造上の関係 → 形態の違い

    遺伝子と遺伝情報について考える;

      遺伝子からできる(作られる)もの ⇒ タンパク質のみ
                             (酵素:特定の機能を持ったタンパク質)

      遺伝情報とは、遺伝子からできる(作られる)タンパク質の設計図
                 ↓             
      タンパク質の設計図とは?;タンパク質の構造(形)とは?    
        ⇒ アミノ酸(20種類)が決まった順番で連なった物質であり、
           アミノ酸の順番がそれぞれのタンパク質を決定している
      
      

      遺伝情報=タンパク質の設計図=アミノ酸配列……アミノ酸の種類と並び方
   
      DNAの塩基配列とタンパク質のアミノ酸配列をどのように結びつけるか?

      DNAの塩基    ;4種類(A,T,G,C)
      タンパク質のアミノ酸;20種類(Glu,Asp,Tyr,……)

      配列を決定する ⇒ 種類と順番
        順番の決定 → DNA、タンパク質共に直鎖状の構造
        種類の決定 → 遺伝暗号(コドン)の作成、使用                
        

        遺伝暗号(コドン);塩基3種類の並び方が1種類のアミノ酸に対応

  **最重要ポイント**

    @ 地球上の全生物(DNA、RNAを持つ物体)は、同一の遺伝暗号を持つ
               ↓
        種を超えた遺伝子組換え技術が可能になる

        植物に動物の遺伝子を導入する、大腸菌にヒトの遺伝子を導入する等

        核DNAからみると、ヒトもウィルスも同じ

    A 核DNAとミトコンドリアDNAの大いなる相違
 
        動物細胞内における核とミトコンドリアの関係
                 ↓
        細胞共生説;地球の大気中に酸素が増え始めた頃に起こった事

     相違点

          核(1個)                   ミトコンドリア(数百個)           

形状 

 直鎖状 環状
 数、塩基数 46本、約60億個 5〜6個、16,569個
 遺伝暗号 全生物共通  生物により異なる
 遺伝形態 精子,卵子双方から 卵子からのみ母性遺伝(ミトコンドリア・イヴ説)