2016年7月4日(月)16:30~19:00名古屋キャンパスL613教室において、
法学部の吉垣ゼミ(民事訴訟法)の学生が「企業結合法の比較法的検討」をテーマにゼミを行いました。
当日は、モンゴル国立大学のAMARSANAA BATBOLD教授(商法)をお招きし、
①「代表訴訟における提訴請求」および
②「多重代表訴訟における手続法上の問題点」について報告・ディスカッションをしました。
2014(平成26)年会社法改正において、わが国の歴史上はじめて本格的な企業結合法制が導入されました
(支配権の異動を伴う新株発行に関する企業結合形成規制、
多重代表訴訟等に関する企業結合状態規制、
特別支配株主の株式等売渡請求権等のキャッシュ・アウト規制)。
今回のゼミの目的は、わが国の企業結合法の課題を検討することでした。
当日は、多重代表訴訟を中心に取り上げましたが、平成26年会社法改正に関連して、
従来は略式再編にのみ認められていた差止めが、組織再編行為全般に認められたところ、
その要件としての「法令」違反について立法者が善管注意義務違反・
忠実義務違反は含まれないとの解釈を採っていることをどう考えるのか、
また、モンゴルでは新設合併と吸収合併のどちらが多いのか(日本では吸収合併が多い)
等の一般的な質問も出されました。
AMARSANAA教授とゼミ生との間で活発な質疑応答が行なわれ、
締め括りに同教授から法律の勉強方法についての指導もなされました。
当日の様子に興味のある方は、鈴木麻友子さんのレポートをご一読下さい。
【左】全体写真
【右】AMARSANAA教授(右側)とレポート作成者の鈴木さん(左側)
|