「素粒子物理学の基本法則」
瀬尾 美慧
(愛知大学法学部4年 2016年10月時点)
今回のテーマである「素粒子」は、私にとって、
一度か二度聞いたことがあるかないかといったものでした。
それ故、今回の松井先生の報告により未知の学問に触れることができ、
己の見識を深めることができたと思います。
このような機会を与えて下さった先生方に感謝いたします。
世界は何でできているのか?といった問いかけから始まった報告ですが、
松井先生が分かりやすくまとめて下さったおかげで、
知識のない私でも興味を持って拝聴することができました。
報告の内容を大まかに分けると、原子について、
原子を更に分割した現時点での素粒子について、素粒子についての説明といった感じでした。
「ハドロン」や「クォーク」といった初めて聞く言葉ばかりで難しい部分もありましたが、
核分裂などは原子力発電を例にとって説明してくださり、お話を身近に感じる部分もありました。
個人的に興味を惹かれたのは、近代原子論の「新たに原子が生成したり、
消滅したりすることはない」ということです。
これによると、地球が誕生した際にあった原子によって現代のものは全て構成されていることになります。
太古の地球には豊富な資源があったのだなと感嘆しました。
この件に関して松井先生に質問をしたところ、
「現代ではバリオン数は増減しないという認識になっている」と教えていただきました。
以上のように私たちは普段触れることのない学問に触れ、よい刺激を受けました。
その刺激は、法曹を目指している私にとって素晴らしいものであると思います。
法曹になるという夢を実現する為には、何事にも興味を持って接することが必要であると、
今回の報告に参加したことで再認識できました。
これは他の職業を志す方にも共通することではないでしょうか。
物理学は一見すると法学とは結びつきません。
しかし、昨今の訴訟の多様化により、科学に精通した法曹が必要となるかもしれません。
そのときには、きっと今回の報告が私の糧になると信じております。
また、先生方の報告会が開催されたあかつきには、
このような貴重な機会を逃さず多くの愛知大学生が参加して下さることを願います。
報告者の松井准教授(左側)とレポート作成者の瀬尾さん(右側)
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