医療過誤を原因とする損害賠償請求の事例を題材として行われた民事模擬手続に、
本学法学部の民事訴訟法ゼミ(法学部の吉垣実教授が担当)
の学生6 名が参加しました
(10月13日(金)17:00~20:15大阪大学豊中キャンパス模擬法廷教室で実施)。
民事模擬手続は、髙原知明教授(大阪大学大学院高等司法研究科(法科大学院)教授、
元裁判官、元最高裁調査官)のご指導の下、
①模擬口頭弁論手続(訴状に基づき請求の趣旨及び原因が陳述されたものとして、主たる請求につき、訴訟物(請求)となる権利を特定させること、医学的な知見を審理に反映させるべく医師を訴訟手続に関与させるために必要な手続を踏むことを目的とする)と、②模擬弁論準備手続(診療経過に関する主張事実について、争点を整理し、診療経過一覧表を完成させることを目的とする)の2部構成で行われました。
大阪大学の守山敏樹名誉教授(医師・大阪大学キャンパスライフ健康支援センター特任教授) には、「専門委員」として模擬手続に関与して頂きました。 両大学の学生は、熱心に議論していました。
【参加した学生のコメント】
法学部4年 田口朋佳
「実際の手続の流れに従った模擬手続を行ったことで、請求の趣旨及び原因を特定することにより審理が可能となり、加えて、徹底した争点整理を行うことで実効的な紛争解決の可能性を考えることができるということを実感することが出来ました。今回は医療過誤訴訟を題材としましたが、あらゆる民事訴訟に通ずる口頭弁論、弁論準備手続の役割の重要性を学ぶことが出来ました。」
法学部4年 大澤桃佳
「診療経過一覧表を作成し、模擬弁論手続の中で完成させるという一連の流れを実践しました。診療経過一覧表が完成に向かうにつれて、争点が明確になっていくところを目の当たりにし、医療過誤訴訟における診療経過一覧表の重要性について学ぶことができました。」
※ご指導頂いた守山教授、髙原教授、
行き届いたサポートをして下さった大阪大学大学院法学研究科の大学院生の皆様に感謝申し上げます。
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