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2009年度愛知大学模擬裁判が行われました。
愛知大学法学部では、毎年、法学部生が主催する模擬裁判企画を一般公開しています。今年度も、2009年12月12日(土)に車道校舎コンベンションホールにて行われました。今回で5回目となります。毎回、好評を博しており、本年度も、大変多くの方にご来場頂くことができました。

本学の模擬裁判では、「裁判員制度」をシミュレートしています。裁判員制度は、裁判を裁判官だけではなく、一般の人(裁判員)も交えて行うものです。2009年5月から実施されたばかりで、新聞やテレビなどでも毎日のように取り上げられていますから、よくご存じの方もたくさんいらっしゃると思います。とりわけ、今年度は、制度がスタートし、実際の裁判が同時並行的に実施されていますので、世間の注目度は非常に高くなっています。

そこで、今回の模擬裁判では、この高い注目度に応えられるような内容を目指しました。まず、全体のテーマを「あなたの意見で 〜悩み、悩まれ、そして、自分の意見で〜」をとしました。狙いとしては、ご来場頂いた方から裁判員制度に関する不安を取り除き、実際に裁判に参加した場合には率直にご意見を述べられるようご支援する、というものです。

第一幕では、「知って損なし、裁判の基礎知識」と題した劇を行いました。アルバイト先でお金を盗んだとの濡れ衣を着せられたケースを例にとって、「推定無罪の原則」など、刑事裁判に関する重要な原則を説明しました。非常に分かり易くまとまっていましたので、ご来場頂いた方には、十分ご理解頂けたのではないかと思います。

続いて、第二幕の模擬裁判では、元交際相手へのストーカーと化してしまった被告人が、その相手の殺害容疑で起訴された事件を扱いました。本学の模擬裁判の最大の特徴は、裁判員制度をきっちりとシミュレーションしているところです。つまり、「裁判員」を一般から募集し、証人尋問や評議を、本番さながらの形式で行います。いわば「ガチンコ」で行うわけです。その難易度は非常に高く、たとえ弁護士のようなプロであったとしても、決して容易なことではありません。

「シナリオ」のない真剣勝負を乗り切るためには、念入りに準備を重ねる他はありません。模擬裁判を取り仕切る学生達は、数ヶ月にもわたって、粘り強く努力を重ねてきました。当日は、その努力が実り、見事な「裁判」が展開されました。ご来場の方々には、あたかも自らが裁判員になったかのように、臨場感溢れる時間を過ごして頂けたのではないかと思います。

閉幕の際には、盛大な拍手を頂くことができ、感激いたしました。

模擬裁判の企画は、全国でも多々行われていますが、大学レベルでは、そのほとんどが「劇」です。本学の企画のように、学生の力だけで、一般の裁判員を交えて模擬裁判を行っているところは、めったに目にしません。少なくとも、東海地域では本学だけです。世に誇るべき貴重な企画であるといえるでしょう。

愛知大学法学部では、来年以降も、さらに改良を重ね、より充実した模擬裁判を開催していく予定です。ご関心がございましたら、是非ご来場下さい。

模擬裁判のHPはこちら。
http://leo.aichi-u.ac.jp/~mogisaiban/
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