愛知大学模擬裁判 2023

2022年度のテーマ

事後強盗における被害者の傷害結果は、被告人の暴行によるものかどうか

2022年度の様子 2022年度の様子 2022年度の様子

被告人・石川薫(当時 20 歳)は、令和3年10月 13日午後 9 時頃、コンビニエンスストア愛知大学店に立ち入った。 当時店内には店員2名が勤務しており、1 人は倉庫に入っていた。被害者・榊 原由衣(当時 20 歳)はレジに立っており、 店内には客は被告人のみであった。被告人は商品を4点手に取り、会計をせず、店外へ出た。被害者は、被告人の周りを伺う様子を不審に思い、 被告人が店外へ出た後、当該商品の棚を見にいくと、被告人が訪れる前には在庫があったはずの当該商品がなくなっていたため、被告人が万引きをしたと確信し、被告人を追いかけた。
被害者が外に出ると、被告人は20メートルほど先にいたため、 声をかけたところ、被告人は走り出したため、追いかけた。 20メートル程走ったところで、被告人がスマートフォンを落とし、 拾おうと振り返ったところ、被害者が近づいてきていたため、被告人は捕らえられてしまうと感じ、暴行行為をした。被害者はこれに驚き、 バランスを崩して後方へと倒れ込み、その際に全治2ヶ月に及ぶ左橈骨遠位端骨折の傷害を負った。被告人は、被害者が怯んだことを利用し、 逃走を試みたが、現場を目撃していた通行人によって捕らえられた。また、現場からはハサミが押収された。

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