愛知大学現代中国学部加々美ゼミ
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湖南省衡陽の小学校からのお手紙です。
(旧サイトに08年に掲載したコンテンツの再アップです)

 あなた達のお便り、とても嬉しく拝見しました。6通のお手紙は中国語で書かれており、あなた達の深い想いと厚い友誼が込められていました。短い時間の交流がかくも美しい記憶をあなた達にとどめたのですね。人を信じるには直接会うにしかずと申しますが、あなた達のあの愛すべき笑顔と生き生きとした健康的な姿は今も私の脳裏に彷彿としてあります。

 衡陽県台源鎮中日友好東升小学校の設立によって、あなた達と私ども教師生徒が互いに理解しあい、互いに交流し、ともに学び、ともに鍛えあいました。またあなた達6人の学生は農村家庭の生活体験を深め、ともに食べともに暮らし、わが国の農村の人情や風俗をじかに見聞しました。それらすべては加々美教授と久野輝夫先生のおかげでもあります。加々美教授は私たちのために友誼の種子を播いて下さいました。愛知大学と名古屋市日中友好協会は私たちのために友誼の橋を渡して下さったのです。この喜ぶべき出来事は我校の開校以来の歴史のうちに、また生徒たちの成長の歩みとその生涯のうちに、輝ける一頁を記すものとなりましょう。私たちは加々美教授と名古屋市日中友好協会の深い愛情と資金助成を永遠に忘れることはありません、またあなた達友人6名が我校にやって来て、深くかつ有意義なそして楽しく忘れ難い友好交流を行ったことも永遠に忘れることはありません。

 中国には次のような名言があります(唐代初期の詩人王勃の詩)。「海内に知己の存すれば、天涯もまさに隣家のごとし」。私どもの間は互いに千の山、万の水を隔てていますが、ただ共通の友好の熱い心さえあれば、まさに隣人を得たに等しいのです。

 私ども中日友好東升小学校と日本の愛知大学は、小学校と大学というレベル上の大きなギャップがありますが、教学管理面で高等学府の指導をたまわること、また学校経営の条件においても変わらぬ援助をたまわることを切に願っています。当面、生徒の知識に限界があることとその他、客観的な理由から、教師生徒が訪日して交流を行う願いをかなえることは出来ません。しかし我校の教師生徒はその目的に向けて努力奮闘するつもりです。

 歳月は時を待ちません、あなた達とお別れしてまたもや2カ月余りが経ちました。教師生徒たちはあなた達と朝夕をともにした情景をいつも語り合い、その溢れる想いはふつふつと湧き出ます。あなた達の可愛い弟や妹たちは遠方の異国から寄せられた今回のお便りを読んで、感動の余りみな喜びの涙を流しました。そして自分には国外にこのようなお兄さん、お姉さんがいるのだと深く誇りに感じています!かれらはいっそう勉強に励んで、競ってあなた達と再び会いまみえ、もう一度自分の溢れる思いを話すことを誓っています。私は加々美教授が播いてくださった友誼の種子が、私たち双方の心の中に根を生やし、花を咲かせ、たくさんの実を結ぶことを心から願っています。

 あなた達友人6名が、私たち全校の教師生徒に代わって加々美教授に、一日も早く健康を回復され、南山のごとく長寿をまっとうし、東海のごとく幸せでありますよう、お伝えくださるようにお願いします。また久野輝夫先生にもご健康で、お仕事が順調に、ご一家がご多幸であるようお祈りしているとお伝え下さい。

 最後に友好交流のために我校を訪れてくださったあなた達6名の学友に対し、その前途が輝けるものとなりますよう、その心に願うことがかないますよう、お祈りしています!!

余良国 2008年11月28日 (翻訳 by 加々美老師)    
   

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