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学部案内学部長挨拶

画像:塩山正純
国際コミュニケーション学部 学部長 塩山正純

コロナ禍による数年間の停滞はあったものの、現代社会では、グローバル化がますます加速し、言語・文化を跨いで人と人の往き来も盛んになっています。多くの企業も、アジア・アメリカ・ヨーロッパなどで積極的に事業を展開しており、このような世の中で活躍するためには、国際的な視野とコミュニケーション能力を持つことが必要とされます。

国際コミュニケーション学部は、愛知大学が七十年前の創立時から目指した「世界文化と平和に寄与すべき」「国際的教養と視野」(設立趣意書)を持つ人材の育成を基本理念として、高度な語学力はもとより、言語文化の背景を理解する広い教養を備えた人材の育成に取り組んでいます。

英語学科では、"Language Studies" ・ "Business" ・ "Education" の3コースを設け、学生各自の将来設計に合わせた専門的なコミュニケーション能力の習得に努めております。国際教養学科では、「アメリカ研究」・「日本・アジア研究」・「ヨーロッパ研究」の3コースを設け、幅広い教養と専門知識を身に付けていきます。いずれの学科も、高度な語学力の養成がぞれぞれの専門教育の基礎となっていることは言うまでもありません。こうした力は学生それぞれが自覚的に身につけていく努力が必要となりますが、国際コミュニケーション学部では教員スタッフが個々の努力を様々な面から支える仕組みがあります。

国際コミュニケーション学部で充実した学びの時間を過ごした卒業生が、一般企業や官公庁、教育界はもとより、国際協力や留学・進学などでの更なる学びの場、様々な分野で活躍していることは、わたしたち教員にとって大きな喜びであり、誇りです。国際コミュニケーション学部は、今後も、確かな学びに裏打ちされた能力で世界に羽ばたく学生を育てるため、よりよい学びの場を提供していけるよう工夫を重ねてまいります。

近代中国の文学者魯迅の『故郷』という作品のさいごに次の一節があります。

 我想;希望是本无所谓有,无所谓无的。这正如地上的路,其实地上本没有路,走的人多了,也变成了路。
(思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。(竹内好訳))

これをひとりひとりの学びということで考えてみると、未来に向かってまずは学びの一歩を踏み出してみる。そして、一歩一歩すすんでいけば、自分の足跡で確かな一筋の道になるということだと思います。そして、ともに学ぶ仲間が増えれば、もっとしっかりと確かな一筋の道になっていくのではないでしょうか。