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 2009年3月6日に中部国際空港を飛び立ち、天津に到着して約4ヶ月が経過して、6月30日に167名全員が一緒に無事に帰国できた。到着口を出た学生達は、中国で中国人を相手にさまざまな体験ができた人ほど、「日本へ帰りたくない」心寂しい気持ちを満身にししかし、一方で、目の前にいるご家族や友人に会う嬉しい気持ちや懐かしい気持ちが混沌と入り乱れる複雑な心境であったに違いない。
 
  4ヶ月間の現地プログラムにて学生は、「百聞は一見にしかず」のことわざ通り、中国を肌で感じて、見て、話して、中国人と触れ合うことができた。 その土台作りは、南開大学漢語言文化学院の新教授法にあった。この教授法は今年から取り入れたが、学生の中国語を聞き取り、話す能力が格段に向上した。 HSK(漢語水平考試:中国語能力認定試験)も例年以上の驚く程の好成績を残した。これらの成果は、直接ご指導に当たられた漢語言文化学院の教員スタッフ のご尽力とご協力の賜である。
 
 また、この現地プログラムが無事に円滑に遂行できたのは、漢語言文化学院の諸先生方と南開愛大会館での生活上のトラブル処理やさまざまな問題にスピー デーィーに対応して頂いた南開大学国際交流処スタッフ教職員と会館職員スタッフのお陰である。さらに、日本からの適切な指示やアドバイスを頂いた愛知大学 教職員スタッフ。さらには、天津の現地を繋ぎ、学生とのパイプ役として事務処理を遂行してきた連絡事務室の職員スタッフのチームワークとご協力がなければ 決して成せるものではなかった。今回の現地プログラムの引率教員として、深遠なる感謝の意を表し、心より厚く御礼申し上げます。
 学生諸君には、これら多くの人々の多大なるご尽力とご協力によって、自分自身が現地プログラムで大きく成長できたことに感謝の気持ちを絶対に忘れないで頂きたい。
 
  学生諸君が、その方々の気持ちに答え、ご恩に報いるためには、この現地プログラムで得た成果を基礎の土台として、今後、自分自身をさらにステップアップさせて、基礎となる土台に新たなものを積み上げ構築していくことに他ならない。

 今、学生諸君は現地プログラムを終了して、現中学部の教学の特色としての3本柱である「3現地主義教育」の第1段階を終了したに過ぎない。今後、学生諸 君はさらに中国語に磨きをかける努力を怠ることなく、次なる目標であるところの3年次の夏休みに実施される「現地研究実習」、あるいは、「現地インターン シップ」に備えて努力し、それらのプログラムに参加することを実現させ、さらなるステップアップによって日中の架け橋となる人材として大きく飛翔されるこ とを期待したい。

 南開大学を離れたバスの車窓からみる天津市内は10年前に比べ大発展を遂げた。さらに、現在の天津は大きな超高層ビルが軒並み建設中であり、中国の経済 的発展を象徴する大都市へ変貌しつつある。今後、更なる発展を急激に遂げていくに違いないが、近い将来、その勢いある発展スピードの潮流に上昇し、中国現 地駐在員として大活躍している現中学生の将来の生き生きとした姿が目に浮かんできた。今後、学生が「中国で働きたい!」という将来の夢を実現させるために は、教員も学生も互いに更なる惜しみない努力と学生に対する全面的な支援をし、学生達の夢を必ずや達成させていきたい。
 

報告 現地プログラム引率教員(松岡弘記)

 

 

 2009年度中国現地プログラム団長 下地江梨奈
 

 1年生の頃から色々と準備し、期待していた中国現地プログラムもあっという間に終わってしまい、大変短い4ヶ月間だと感じました。
 この4ヶ月の間、本当に色々なことがありましたが、私は団長として中国人の学生と会議をしたり、交流会のために準備を行なったりと、他の人はできないよ うな貴重な体験をすることができました。それらは決して楽ではありませんでしたが、とても濃く充実した日々を送り、大変勉強になりました。また、私は漢語 言文化学院が開催した中国語スピーチコンテストにも参加しました。たった4ヶ月では自分の満足する語学力には辿り着けませんでしたが、それ以上に中国人学 生との会議や交流により、そこから得たものは計り知れぬぐらい、とても大きかったと思います。今後は、中国での長期留学をめざし、さらに、中国語のスピー チコンテストなどに積極的に挑戦していきたいと思います。
 最後に漢語言文化学院の先生方と私達のために会館内でお世話をして頂いた会館スタッフの方々へ、心より感謝申し上げます。

 

  2009年度中国現地プログラム 副団長 内田隼太
 

 私が中国で4か月間を通して感じたことは、「責任」というものの大きな重さでした。私は過去に自らに責任がかかるようなことをしたことがありませんでした。そのため、やはり最初は副団長の仕事に慣れなくて、多くのミスをし、周りの人に多大な迷惑をかけてしまいました。
 しかし、団長や連絡事務室の方々、また他の人の助けによって、さまざまな困難を何とか乗り越えることができました。助けて頂いたみなさんに感謝申し上げます。
 また、今回副団長を務めてみて、私個人の対応力、適応力、判断力の低さを痛烈に感じました。与えられた内容に対して、どのように動いて対処するのが最善 なのか。これを判断するだけの「責任」があるのに、しかし、それを判断するだけの能力が私に十分備わっていないことを痛い程、知ることができました。
 このような現地プログラムでの貴重な経験を生かし、今後の学生生活で、さまざまなことに積極的に取り組み経験を積んで、私の不足している部分を勉強して 磨き、このような重要な仕事を任されたとき、迷わず的確に最善の判断を出すことができるようになりたいと思っています。この4ヶ月間の現地プログラムは、 私自身を知るとても良い機会となり、今後の学生生活の目標をみつけることができました。


中国文化講座発表会①


中国文化講座発表会②