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  現代中国学部の2年生が天津に入ってからアッという間に50日間が過ぎた。
この間、毎週の月曜日から金曜日まで、午前中はすべて南開大学の先生による中国語の授業である。月曜日の午後は天津科技大の先生による「現代中国社会論」 の講義がある。火曜日の午後は中国文化講座の時間で、学生たちは中国絵画、書道、横笛、民歌、民族踊り、漫才・コント、武術、二胡、京劇、指圧、中国伝統 手芸などをそれぞれ自分の好みによって選び習う。学生たちは習った成果を6月25日の文化講座発表会で関係者の皆さんに披露するため頑張っている最中であ る。毎朝6時45分から7時半までの太極拳の授業は、学生の生活リズムの調整に役に立ち、「早寝早起きは三文の得」の実現が可能になる。

 また第一回目の講演会が天津日本人会の矢野雅夫会長(三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司天津支店長)によって、「国際感覚とは?」なる題でもってなさ れた。矢野会長は長い海外勤務の体験をされており、海外での生活とビジネスのその豊富な経験を学生諸君に話していただいた。矢野会長も学生からの質問を受 け、「中国で就職することのメリットには何がありますか」、「英語圏で一番いい国と感じた国はどこだったですか」、「中国にはさらなる成長の可能性を感じ ますが、そこまでの成長を可能にする中国の「強み」は何ですか?その反面、中国の「弱み」は何ですか」、「中国は発達している地域とそうでない地域との差 が大きいが、それは国柄が原因なのでしょうか」などの質問に一つ一つ丁寧に答えてくれた。私は学生の書いた講演会の感想文を読んで矢野さんのご講演の内容 が学生の間にかなり大きな反響を呼んだことを知った。
 
 現地プロの期間中、「教学実践活動」という活動がある。4月17日の朝、220名の学生と教職員は五台のバスに分乗し天津郊外の工場と農村を見学した。 今回は天津市武清区にある「騰達集団」なる工場を見学。そこではヨーロッパとアメリカへ輸出用の革靴を生産している。そこの革靴の生産過程を見て、私たち が履く革靴には数十の生産過程が必要であると知り驚いたものである。学生たちは工場の環境保護や労働者の福祉について質問をした。 
 


靴工場


農家訪問

 その後、宝柢区牛家牌郷大宝庄村を訪ねた。学生は22のグループに分かれて農家を訪問。どの家でも暖かく親切に迎えてくれた。そこでは主人の手造りの水 餃子までご馳走になった。学生は主人と昼食しながら、中国語でもって家族の構成から村の様子までいろいろと質問をした。最後に、じゃんけんで勝った学生が グループの代表としてお礼の言葉を述べた。その日の晩は、薊県の施設で一泊。翌朝、薊県の北にある万里の長城を登った。クラス日誌には「万里の長城に登れ て超気持ちイイ」とあった。
(劉 柏林)


水餃子作り


黄崖関長城

 

 

  Fクラス広報委員 伊藤利華 水無瀬薫 野口結衣 森部紗由香

 4月9日、私たちはバスに乗りこみ、南開大学へ向かいました。今回は初めての語学班での活動で、私たちは若干、緊張していました。この日は南開大学留学 生運動会が開催され、私たち現代中国学部の学生と様々な国の留学生と共に、いろいろな競技を行い国を超えた戦いが繰り広げられました。天気はあいにく曇っ ていて、少し肌寒さを感じましたが、運動場は熱気に包まれていました。

 競技の内容として、二人三脚、ドリブルリレー、目隠しリレー、三段跳び、400mリレー、PK戦、綱引きが行われました。この運動会のために授業後練習 をしてきた生徒もおり、真剣な戦いになりました。特に盛り上がりを見せたのが綱引きで、場内は掛け声や歓声でひとつになりました。国は違うけれども、「加 油!加油!」と励ましあい、自らの持っている最大限の力を発揮しました。
 
 盛り上がりをみせた運動会は無事に終わり、初めての語学班での思い出ができました。宿舎に戻り、クラスみんなで食事をし、お互いの活躍を褒めあうなどと 楽しく過ごしました。これを機に語学班の仲が一層深まりましたし、とてもいい経験になりました。久々に運動という運動をし、少しだけ体が引き締まった気が しました。(そんなわけないか(^^;))


運動会