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天津の現地プログラムの196名の学生は三ヶ月目を迎えた。この間、二回の講演会が行われた。北京語言大学の松下和幸先生による講演会「異文化との触れあ い」と経産省エネルギー庁のシンクタンクである財団法人石油産業活性化センターの元主任研究員の布施弦祥氏による講演会「中国の石油情勢と世界」である。 松下氏は「異文化体験は自分の持つ地平に異文化を受け入れて、相互の刺激のなかで成り立つものである。自分の味を消さずに先ず異文化を寛大に受け入れるこ とから始まる」と強調された。布施氏は石油の持つ重要な意義と中国の石油事情・エネルギー戦略を学生たちに分かりやすく説明された。中国はアジア最大の消 費国で、アジア最大の精製能力を持ち、中東を除くアジア最大の産油国である。日本に次ぐ世界第三の原油輸入国であることを初めて知った学生も多かった。二 人の講演は学生の間でかなりの反響があった。 

五月、中国ではメーデー(「労働節」)の三連休があった。120名の学生がこの連休を利用して、上海万博、内蒙古の大草原、西安の兵馬俑、海浜の町大連、 北京の名所旧跡へ旅行した。学生の感想文には、「中国での旅行ではいろいろな所を見てすごく勉強になった。授業では得ることのできない経験ができた。自分 の全然知らない街で、目的地へ行くために現地の人に道を尋ね、買い物や観光など、新しい発見もいろいろあった」と書かれている。五月の土日を利用して上海 万博へ行き、学生のなかには二回上海万博へ行った学生もおり、彼らは充分上海万博を楽しんだことだろう。


旅行への出発

 4月6日より、毎朝6時45分から7時半までの太極拳と中国武術の授業が行われている。この授業は夜遅くまで起きている学生にとっては辛いかもしれないが、これも学生にとって得難い体験だと思う。


太極拳1


太極拳2




 

学生主催のドッチボール大会が行われた。34度の暑い日に熱い戦いのなか、C班が優勝した。さらに、南開大学で外国人留学生のバスケットボールとバレー ボール試合も行われて、愛大生は男女混合の2チームが出場した。出場チームの中では比較的小柄と言える愛大生であるが、チームワークにおいて他を勝り、優 れた個人プレーでバスケットとバレーともに優勝した。優勝賞を手にした学生は言うまでもなく、引率者の私も現地プログラムの楽しさを満喫できた。


試合の後

現地プログラムは残り一カ月をきったが、語学授業と文化講座の授業の他に、HSK中国語検定試験と現地実習入門があり、最後には文化講座での発表会が予定されている。
(劉 柏林)

 

 

            Bクラス広報委員  嶌田 宏・成田 恭平

 私たち愛知大学現代中国学部では現地プログラムの一環として月に一回程度、中国現地で活躍されている方を招いて、講演会を行ってきました。

 講演者の方々は、中国で活躍されており、中国国内について精通しており、成長著しい中国の過去から現在までの中国の発展過程や、国内事情、今後の発展の 見通しや課題など、異なる分野から講演者独自の視点で話していただき、現代中国学部の学生にとって非常に興味深いものでありました。
 また、講演者の方々は中国のみならず、他の国々での経験も豊富で、こういった意味からも国際社会おいて広く活躍されておられるので、私たちは、世界から見た中国や国際社会における中国の現状や重要性について知ること出来ました。


講演会

このように、中国で活躍され日々発展し続けている中国を肌で感じている方々から、直接お話が聞ける講演会は、現地プログラムの一つの特色であります。私たちは、この貴重な経験を、現地プログラムでの生活や就職活動、その後の仕事に生かしていきたいと思っています。
 講演者の皆様、私たちのために講演してくださいまして、ありがとうございました。