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 ここ中国に来て、1ヶ月余りが経ちました。今回は、最初の頃に感じていた不安や戸惑いといった感情がなくなりはじめ、中国の生活スタイルにも慣れてきたこの時期に行われた、第一回目のレクリエーションについて報告したいと思います
 中国に来て、初めて行われた全体的な活動がドッジボール大会でした。
 初めはなぜ大学生になってまでドッジボールをやらなければいけないかと思いましたが、途中からは、中国での慣れない生活で溜ったストレスを解消する為 に、またみんなでスポーツをすることによって今まで関わりを持てなかった人とも交わることのできるチャンスでもあるし、団体競技なのでクラスの団結力も強 くなるということから、ドッジボール大会が開催されるのがとても楽しみになっていました。
 ドッジボール大会が近づくにつれて、クラスごとでおそろいのユニフォームを作る姿があちこちで見られました。他のクラスとユニフォームが重複しないように、普段から私服として着ている人もいて、ドッジボール大会に対するやる気が日を追って強くなっていくのを感じました。
 ドッジボール大会の当日は、各自がクラスでそろえたユニフォームを着ていて、小さなワールドカップが中国で開催されるのではないかと間違えるような光景 でした。背中には自分の好きな背番号や名前を入れたりして、どれ一つとして同じものがなかったので、見ていてとてもおもしろかったです。試合が進んでいく ごとに、クラスでの盛り上がり方も激しくなってきました。1試合3分という短い時間にも関わらず一人ひとりが精一杯に取り組む姿を見ることができたのでよ かったです。こういった行事を通してまた新たに学ぶことも多いと思うので、これからも続けていければいいと思いました。
 

 

 天津では「西府海棠」(ピンク色で、形は梅に似る)という花が満開になり、「柳絮」(柳の実)が綿のように飛び散る季節を迎えている。学生諸君も一ヶ月 前よりバラエティーに富む毎日を過ごしている。一致団結して初めての行事であるドッチボール大会(4月6日)を成功させた後、第2回単位テストを迎え、そ の結果、80点から90点までの点数を取った人数が大幅に増加し、出欠や勉学姿勢により点数を加える人はほとんどなかったという、素晴らしい成績を取得し た。不合格者3名か4名しかでなかった年度を目指そうと、胸を張って意欲満々である。
 朝6時半からの太極拳(ヘルスエクスサイズ)に出ることがやや辛そうに見えるが、先生方の説明を十分に理解できないにも拘らず、寒さの中、先生たちの動作を真面目に真似する姿勢は、評価に値する。
 4月11日は、天津キャノン有限会社の総経理倉持司氏を迎え、「外国での体験」という講演会を開いた。会場では学生諸君は積極的に「中国人の良いところ をどうみるか」など個性溢れる質問をした。また、「失敗を恐れず」「国際人になるためには相対的視点を持つべき」などの講演後の感想文からもその成長が立 派に現われた。
 週末は天津のほか、北京への外出や外泊も楽しんでいる。昼までですでに買い物済で帰寮する早起きの学生もいれば、昼まで布団から出たくない学生もいる。いずれにおいても夜の帰寮時間を厳守している姿勢は、引率側を安心させる何よりの薬となる。
 現地事務室は嘱託職員(森本麻子 現中卒業生)や臨時職員(江内谷享 現中卒業生)と現地職員の趙衛華氏(日本語堪能)および引率責任者(高 現代中国 学部教員)からなる。各自の体験や分担を踏まえて学生諸君を支えているが、とりわけ、学生諸君の暴飲暴食による病気や怪我などの「事故」を防止するために 力を入れている。(高明潔)