天津では「西府海棠」(ピンク色で、形は梅に似る)という花が満開になり、「柳絮」(柳の実)が綿のように飛び散る季節を迎えている。学生諸君も一ヶ月
前よりバラエティーに富む毎日を過ごしている。一致団結して初めての行事であるドッチボール大会(4月6日)を成功させた後、第2回単位テストを迎え、そ
の結果、80点から90点までの点数を取った人数が大幅に増加し、出欠や勉学姿勢により点数を加える人はほとんどなかったという、素晴らしい成績を取得し
た。不合格者3名か4名しかでなかった年度を目指そうと、胸を張って意欲満々である。
朝6時半からの太極拳(ヘルスエクスサイズ)に出ることがやや辛そうに見えるが、先生方の説明を十分に理解できないにも拘らず、寒さの中、先生たちの動作を真面目に真似する姿勢は、評価に値する。
4月11日は、天津キャノン有限会社の総経理倉持司氏を迎え、「外国での体験」という講演会を開いた。会場では学生諸君は積極的に「中国人の良いところ
をどうみるか」など個性溢れる質問をした。また、「失敗を恐れず」「国際人になるためには相対的視点を持つべき」などの講演後の感想文からもその成長が立
派に現われた。
週末は天津のほか、北京への外出や外泊も楽しんでいる。昼までですでに買い物済で帰寮する早起きの学生もいれば、昼まで布団から出たくない学生もいる。いずれにおいても夜の帰寮時間を厳守している姿勢は、引率側を安心させる何よりの薬となる。
現地事務室は嘱託職員(森本麻子 現中卒業生)や臨時職員(江内谷享 現中卒業生)と現地職員の趙衛華氏(日本語堪能)および引率責任者(高 現代中国
学部教員)からなる。各自の体験や分担を踏まえて学生諸君を支えているが、とりわけ、学生諸君の暴飲暴食による病気や怪我などの「事故」を防止するために
力を入れている。(高明潔) |