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 4月に入り、日中はずいぶん暖かくなってきた。日本からは桜の便りが聞こえ、南開大学のキャンパスも彩り鮮やかに春めいている。風邪を引く学生もめっき り減り、大学周辺からさらに足を伸ばして、天津市内を闊歩している模様である。手に手に持ち帰ってきた日用品やら食品やら戦利品を紹介してくれる。開放的 な学生たちの表情を嬉しく思う半面、忘れ物、落し物が多いと言われる今年の学生に心配もしている。
 「現場をじかに見る」ことを重視する現地プログラムでは、教学の一環として企業見学と農村訪問を実施している。12日(土)、2名の病欠者を除く173名の学生たちは、天津市近郊の薊県玉石庄を訪れた。現代中国の農村は学生たちの眼にどう映ったのだろうか。
(梅田 康子)
 

 
 4月12日、僕たちは玉石庄という農村を見学に行きました。今まで自分たちが思っていた農村とは違うことが多く、とても貴重な体験でした。農村と言うと、数十年前の日本というイメージが強かったのですが、実際はとても現代的な面もあり、驚かされました。

<農村で見た現代的な面>
①液晶テレビや大きいソファーなど、家の中には農村の暮らしのイメージと掛け離れたものが置かれていた。
②農作業のときだけでなく普段から野良着を着ているというイメージだったが、ジーンズやブーツをはいていたりとファッショナブルであった。 


訪問先の農家では中国語で質問

<農村で感じた「昔」的な部分>
①台所は日本でも昔使われていたかまどのような形式であった。
②トイレは汲み取り式で、臭いもかなりする。この農村では一日1時間しか水が出ないため、その1時間で一日に使う水をためている。貴重な水をトイレには使わないようです。


トイレは家の外側についている

 以上のほかにも今回の農村の見学ではいろいろなものを見て、感じて、考えることが多くありました。互助制度や村から進学する若者に対する奨学 制度など、村民同士が協力し合って生活しているので、農村がまるで一つの家族のように感じました。また、水をふんだんに使える日本の生活を幸せに感じ、水 の大切さを実感しました。水の大切さ、人と人の助け合いなど私達の日常の生活にも大切なものが見えた農村見学でした。