-現代中国学部-

 

 


 私たちが中国に来てから、早くも一ヶ月が経ちました。朝晩は寒いですが、桃の花がきれいに咲いています。こちらでの生活に、すっかり慣れ、忙しくも充実した生活を送っています。最近では、GWの旅行先に悩んでいる人の姿が目立ちます。

 今回は週に一度行われている文化講座の授業の様子を紹介します。講座はそれぞれ京劇、書法、二胡、指圧、絵画、笛子、料理、武術の八種類に分かれており、皆数ヶ月後に行われる発表会に向けて楽しみつつ、頑張っています。
 絵画では、水墨画を学んでいます。体験してみて特に意外に思ったのは墨の少なさでした。穂先に含ませる程度でなければたちまち真っ黒になってしまうの で、水の加減が難しいです。写真で描いているのは魚ですが、線が凄くシンプルで誤魔化しが利かない為に、かえって苦戦してしまいました。もっと上達すれば 筆の運びもスムーズになれるのだと思います。
 二胡では、姿勢、弓の持ち方から学び、音階を覚え、今では『きらきら星』や『みちばちマーチ』などが弾けるようになりました。実際に弾いてみると、先生と私たちの音色は全く違い、やはり経験と練習量がものを言うんだなと感じました。

 

水墨画を学ぶ

胡弓練習風景

 ここで取り上げたのは二種類だけですが、私たちがどのような講座に取り組んでいるのか少しでも理解して下さったら嬉しいです。ただ言語を学ぶだけに留ま らず、文化にも接する事でより深く中国を理解していければ良いなと思っています。今の日中関係はとても良好とは言えない状態が続いていますが、実際に中国 に身を置いている私たちは市場の人、タクシーの運転手さんなどと親しくなりつつあります。
 個人個人では上手くいくことも“国と国”となると、そうはいかないんだなぁと思い、難しい問題に直面していると改めて痛感しました。今私たちに出来ること、しなければならない事を考え、且つ着実に実践していこうと思います。

 

2回               2006/04/14 三好章


 4月に入り、春めいては来たものの、不順な天候がつづく。学生たちの中には、一時的に襲来する寒波の中で、日本と同様に薄着をしたが為に、風邪を引くも のが目立った。しかも、今年は例年になく黄砂がひどく、普段は愛大会館からよく見える天津塔(テレビ塔)が、すっかり霞んで見えることもしばしばだった。

 そんな中、学生たちは週末を利用して北京へ出かけるものも出始めている。彼らの冒険心に火が点いてきたようで、引率者としては多少の心配はあるものの、 頼もしく心強い。また、漢語言学院の御厚意によって個人レッスンのための語学パートナーが各学生に紹介され、ほとんどの学生が初めての中国人の友人を得て 会館内のロビーや空き教室で会話を中心に学習を重ねている。

 4月12日には、JETRO北京センターより真家次長が見え、現地講演会を行った。
 


 
黄砂に霞む天津タワー

現地講演会風景
(講師:日本貿易促進機構 北京センター真家次長)