-現代中国学部-

 

 


 現プロ最後の締めくくりとなるHSK試験が終了しました。現プロでの中国語学習の成果が表れるHSK試験。それぞれの思いをもって臨みました。結果は日本で知らされる予定です…。
 長いと感じていた4か月間もあっという間に過ぎ、この現プロだよりも今回が最後となりました。初めは4か月間も異国の地で過ごすという事に大きな不安を 抱いていた私たちでしたが、友達と助け合いながらとても充実した4か月間を送ることができました。中国語の勉強はもちろん、農村見学や旅行、普段の生活を 通して、中国の伝統や文化を理解したり、共同生活を通して学んだことも数多くあります。普通の留学には無い現地プログラムだからこそ経験できたことは本当 に多かったと思います。

 一緒に過ごしたみんな、先生、老師、中国語の勉強を助けてくれた語学パートナー、身の回りの世話をしてくれたアーイー、会館のみなさん、現地のみなさ ん、ほんとうにありがとうございました!そして、私たちを中国へと送り出してくれた家族に感謝の気持ちを伝えたいです。1週間後に無事に帰国することがで きるように、残りの時間を大切に過ごしていきたいと思います。
 


現プロ期間中、旅行で訪れた泰山

 


 第
回               2006/06/23 三好章


 3月10日早朝、中部国際空港に集まった現中学部1年生は、ご家族に見送られて日航機で天津に飛び立ち、翌週はじめから現地プログラムが始まった。

 そして、116泊117日、Strum und Drang という表現がぴったり来るような、時が流れていった。初めの頃、中国どころか海外経験が全くない学生もおり、彼らにとっては自分で見聞きすること全てが珍 しく、とはいっても比較するための物差しが自分の日本での経験しかないので、時に不満を漏らし、日本と違うと言っては憤慨する者もあった。それでも、ひと 月過ぎて、5月の連休が近付くと、土日を利用して北京などへ出かける学生が増え、小さな冒険が始まった。そのころから、スポーツ大会を始め、学生間の交流 も活発になり、連絡事務室に来る学生とも、結構顔なじみになってきた。
 連休が終わって現プロは後半戦に入った。勉強も本格的になり、テキストの文章を暗唱する声も、ここかしこから聞こえてくる反面、多少勉学を放棄しそうな ものも出てくる。そんな時に、「教学実践」と称する一泊旅行。多少の気分転換を終えた学生たちは、6月の最終月に突入していった。
 この間、臨時職員として何くれとなく学生の面倒を見てくれたM君の尽力で、2度にわたり現中学生のために上記のスポーツ大会(バレーボール、サッカー)が開かれ、親睦を深めるという通り一遍の目的だけでなく、180人近い学生の間に一体感が生まれるようになった。
 また、現地職員として細かいところまで学生に気配りをしてくれたZさんは、北京から毎週天津に通勤してきて、ウィークデーの勤務を果たすだけでなく、 「教学実践」では、引率も引き受けてくれた。なにより、嘱託職員のFさんは、日常業務全般にわたり現地プログラムの運営を中心的に担ってくれた。

 引率教員としては、こうした事務室の職員の方々のたゆまぬ業務態度のおかげで、無力な自分ではあったにもかかわらず、無事任務を全うできそうである。あとは、7月4日、学生全員が無事セントレアに降り立ち、それぞれの家庭に帰ることだけを、目標にしたい。