-現代中国学部-

 

 


 現地プログラムも半分が過ぎました。
 
 ゴールデンウィークには多くの学生が上海や内モンゴル、大連、大同などに旅行に行きました。
 天津に残り北京などに遊びにいくだけという人もいました。

 内モンゴルでは馬やラクダに乗り、食事になれば羊肉を食べることができました。
そして夜はパオに泊まりそこでは日本では見ることができないほどきれいな星空を見ることができました。上海、大連は近代的な都市で旅行ではいろいろなところへ観光し、上海の夜景は非常にきれいでした。
 この旅行ではたくさんの思い出ができて一生忘れることができないものとなりました。
 

民族衣装
砂漠でラクダに乗りました


 この写真は内モンゴルのもので民族衣装を着たときのものと砂漠でラクダに乗ったときのものです。

 どれも日本では経験のできないものでとても楽しい思い出になりました。
 旅行で久しぶりに勉強から解放されリラックスすることができました。
 これからはHSKに向けて勉強を頑張っていきたいと思います。

 


 第
4回               2006/05/12 三好章


 前回お約束したように、今日は、連休中の各方面への旅行について紹介しよう。
中国では、社会主義を看板にかかげている以上、5月1日の「労働節=メーデー」は重要な祝日。
 日本では、メーデーが昔と違って必ずしも5月1日に行われることがなくなってきた。
デモや集会に動員されるより、家族や友人と連休を楽しんだ方が楽しいのだから。
中国も「連休」の間は、遊んだり帰省したりしたほうが、政治集会に出るよりずっと楽しいという、常識的な国になってきている。
 そのため、どこの観光地も人、人、人。
新聞報道では、八達嶺の万里の長城は空前の人出、天安門広場や長安街、王府井も大勢の人でごった返していたという。

 結局、日本と同じ時期に中国にもゴールデンウィークがある。連休中に北京に行った人の話では、朝の新宿駅西口のようだったそうだが、ややオーバーか。
 
 さて、現地プログラムでは、この連休期間を利用して、学生に幅広い体験をしてもらうために、各地への旅行を紹介し、勧めている。とは言っても、まだまだ 中国経験の浅い学生が自分たちだけで旅行を組み立てるのは無理なので、天津国際旅行社に依頼し、内モンゴル、上海・蘇州・無錫、大同の3方面に向けて旅行 団を組織してもらった。

 連休中は好天がつづき、各方面に旅行に行った学生は、思い思いに中国を体験し、楽しんだようだった。とりわけ、内モンゴル組はラクダや馬に乗って歩き回り、草原と星空という観光地的コンセプトに満足した模様。
 しかし、先入観に凝り固まっていた学生が多く、ほぼ毎日食卓に上がった羊肉を充分に味わえない者もあり、残念としか言いようがない。その地の食をその地で食することこそが醍醐味なのに。
 とりわけ、羊肉とネギとの炒め物や羊肉串だけでなく、一匹丸ごとという豪快な料理もあった、という話を聴くと、事前学習の大切さをひしひしと感じる。
 また、上海組のなかには無錫や蘇州に行くことを完全に忘れてしまい、上海だけで旅行の日程が出来ていると思いこんでいた者がいた。これもまた、もう少し事前のコースに関する下調べが必要だろう。ちょっと予定表を見ておけば、わかりそうなものなのに。
 その点、大同組は、磨崖仏が最大のポイントであることを承知していたため、結構満足して帰ってきたようだった。


 予定通りに日程が消化されないことや、移動に時間がかかる点などに不満を述べる学生がいたが、何年も前から準備を進めて分刻みで行動する中学や高校の修 学旅行と異なり、今回の旅行は、直前にやっと人数が確定する実態や、中国という広大な地域での交通インフラがまだまだ不充分というところでの移動(移動に 4~5時間は当たり前)、さらに中国のゴールデンウィーク期間中に、人が集まりそうな観光地をまわった点を頭に入れなければならない。
 また、事前の下調べも不充分、行き先の把握もあやしいまま、これをおまかせパック旅行と考えた学生は、自由時間の少なさなどにとまどっていたようだったが、自分が悪いのである。

 とまれ、多くの学生が旅行を楽しんだ点は評価すべきであろう。残留組も、週末に北京に一泊旅行を企画するなど、自主的にこの期間を過ごしていた。
 
 現地プログラムも、これから後半戦に入る。学習の成果を確認するHSK(漢語水平考試)も6月下旬にある。
 少しずつ、そして確実に日程は消化されている。
 

上海の歴史ある庭園・豫園にて記念撮影
通行人でごったがえす上海市街

 

上海のシンボルとなった東方明珠タワー