Vol.36 2012.3
台湾──走向世界・走向中国
「台湾──走向世界・走向中国」の特集にあたって◎
政治経済秩序の編成と再編成
中台関係の将来と日本◎岡部達味
「海峡を越えたガバナンスの場」における
シティズンシップ政治◎呉 介民 ・ 曾 嬿芬
海峡両岸対話の再開と平和協定の将来像
──攻勢を強める中国と選択肢の狭まる台湾──◎松本はる香
戦後台湾における非常時体制の形成過程に関する再考察◎薛 化元
日本統治時代の台湾における近代司法との接触および継承◎王 泰升
日本統治期における台湾人の中国での活動
──満洲国と汪精衛政権にいた人々を例として──◎許 雪姫
台湾・日本・中国をめぐる地縁の情感と文化の想像力
◎侯孝賢+朱天文 インタビュアー 張小虹
歴史文化の重層性と多元性
台湾映画『海角七号』におけるメルヘンの論理──西川満の日本引き揚げ後第一作「青衣女鬼」との比較研究──◎藤井省三
葉榮鐘における「述史」の志──晩年期文筆活動試論──◎若林正丈
台湾の文学と歌謡 ──重層的植民統治下における文学解釈共同体の構築──◎陳 培豊
台湾における「顔智(ガンジー)」 ──一九二〇年代台湾反植民運動における国際主義の契機──◎陳 偉智
祖先から神へ──閩台における「東峰公」崇拝の研究──◎楊 彦杰
銭鍾書──古今東西を縦横自在に往来するその実践と意義──◎季 進
台湾人音楽家江文也研究の道程──書評にかえて
──王徳威著、三好章訳 『叙事詩の時代の抒情─江文也の音楽と詩作』
◎劉 麟玉
三澤真美恵著 『「帝国」と「祖国」のはざま
──植民地期台湾映画人の交渉と越境』◎星名宏修
井上正也著 『日中国交正常化の政治史』◎河辺一郎
小野寺史郎著 『国旗・国歌・国慶
──ナショナリズムとシンボルの中国近代史』◎家永真幸
星野幸代・洪郁如・薜化元・黄英哲 編『台湾映画表象の現在(いま)──可視と不可視のあいだ』
樋泉克夫
高田幸男・大澤肇 編著
『新史料からみる中国現代史──口述(オーラル)・電子化(ローカル)・地方文献(デジタル)』
湯原健一
英国長老派教会資料中の台湾関係資料について
三澤真美恵