愛知大学現代中国学部加々美ゼミ
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           加々美先生著書紹介 Vol.11 

中国の新たな発見


■■■■■ 内容(「BOOK」データベースより) ■■■■■
なぜ中国研究は成熟しないのか?
今なお残る「オリエンタリズム」への偏向。
その悪弊を絶ち中国独自の内発的な力学を探る。
方法論の革新を試みる問題提起の書。
【キーワード】コ・ビヘイビオリズム、竹内好
オリエンタリズム etc..(ゼミ生注釈)
 
 「中国の新たな発見」

2008年 日本評論社 加々美光行[編]
【ゼミ生の感想・解説】
*一ゼミ生の解説であり、すべて正しいとは限りません。
 多くの方の原稿が集まっており、先生は「コ・ビヘイビオリズム」などについて書かれています。これは、簡単に言うと「客観的な研究姿勢」です。これまでの中国学は客観的でなかったため、それを修正しよう、という試みです。
 まず、実は「客観的な研究」など存在しません。全ての研究は「狙い」を持っています。また、持つべきです。にも関わらず、「自分は客観的である」と思っている学者が多くいました。その思い込みが、他者から学ぶことの障害になっていました。「自分は客観的でない」と自覚することで、客観に近づこう、というのが、コ・ビヘイビオリズムの一つの狙いです。
 また、自分に限らず、全ての人が客観的でないことを意識します。よく「色んな立場の意見を吸収しろ」と言われますが、それとほぼ同じです。全ての意見を眺めながら「AとBは対立している。BとCは味方である」などと、それぞれの利害関係を意識します。これにより、もっとも真理に近い学説を唱える、というのがコ・ビヘイビオリズムです。
 …と、自分は読み取りましたが、これでいいのかどうかはわかりません。また先生に聞いてみます。
    先生著書一覧 

中国の民族問題   鏡の中の日本と中国   証言・南京大虐殺
現代中国の黎明   21世紀の世界政治   歴史の中の中国文化大革命

無根のナショナリズムを超えて   中国文化大革命事典   アジアと出会うこと

中国内外政治と相互依存   中国の新たな発見   逆説としての中国革命

市場化する中国経済   天安門の渦潮   現代中国の挫折  

ナショナリズムを読む   裸の共和国

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