愛知大学現代中国学部加々美ゼミ
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           加々美先生著書紹介 Vol.3 

証言・南京大虐殺

■■■■■ 内容紹介 ■■■■■
 第1章…日本侵略軍は南京で大虐殺を行った
 第2章…生存者の訴え
 第3章…中国内外における戦犯裁判の概況
 付録…陥落後の南京・今日の南京
 資料…南京では40万の人々が虐殺された
 解説…南京大虐殺をめぐって
 
 「証言・南京大虐殺」 

    1984年 青木書店 南京市文史資料研究会[編] 加々美光行・姫田光義[訳]
【ゼミ生の感想・解説】
 前半は、証言による虐殺の描写が続きます。証言の中に登場する被害者は、匿名ではなく実名のものが多いです。後半では、極東裁判の経過を説明する文章になり、虐殺の描写から離れます。終盤では「40万人説」も登場します。
 この本を読んであらためて思ったことは、「自分がこの問題を語るのは10年早いな」ということです。「人数の問題じゃない。こういう事件があったことが問題なんだ」という、よく言われることなら言えます。しかし、「問題だった」と結論づけて、「じゃあ、どうするのか」と言われると、自分にできることなどほとんど限られているのです。  これに関する情報は膨大で、全部知って検証しようと思ったら、専門家になるしかありません。そして、それは「自分の仕事ではないな」と思います。となると、自分ができることは、沈黙することだけなのだろうか?とも思います。しかし、やはり、何も知らないよりは知っていた方がいいでしょう。自分の専門分野ではないけど、時間をみつけて少しずつ本を読みながら、「無視」だけはしないようにしたいと思います。
*このサイトの書評・感想は一ゼミ生のものであり、必ずしも正しい見解とは限りません。
    先生著書一覧 

中国の民族問題   鏡の中の日本と中国   証言・南京大虐殺
現代中国の黎明   21世紀の世界政治   歴史の中の中国文化大革命

無根のナショナリズムを超えて   中国文化大革命事典   アジアと出会うこと

中国内外政治と相互依存   中国の新たな発見   逆説としての中国革命

市場化する中国経済   天安門の渦潮   現代中国の挫折  

ナショナリズムを読む   裸の共和国

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