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● 加々美先生著書紹介 Vol.3
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1984年 青木書店 南京市文史資料研究会[編] 加々美光行・姫田光義[訳] 【ゼミ生の感想・解説】 前半は、証言による虐殺の描写が続きます。証言の中に登場する被害者は、匿名ではなく実名のものが多いです。後半では、極東裁判の経過を説明する文章になり、虐殺の描写から離れます。終盤では「40万人説」も登場します。 この本を読んであらためて思ったことは、「自分がこの問題を語るのは10年早いな」ということです。「人数の問題じゃない。こういう事件があったことが問題なんだ」という、よく言われることなら言えます。しかし、「問題だった」と結論づけて、「じゃあ、どうするのか」と言われると、自分にできることなどほとんど限られているのです。 これに関する情報は膨大で、全部知って検証しようと思ったら、専門家になるしかありません。そして、それは「自分の仕事ではないな」と思います。となると、自分ができることは、沈黙することだけなのだろうか?とも思います。しかし、やはり、何も知らないよりは知っていた方がいいでしょう。自分の専門分野ではないけど、時間をみつけて少しずつ本を読みながら、「無視」だけはしないようにしたいと思います。 *このサイトの書評・感想は一ゼミ生のものであり、必ずしも正しい見解とは限りません。 |
● 先生著書一覧
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