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● 加々美先生著書紹介 Vol.9
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● 「アジアと出会うこと」
1997年 河合文化教育研究所
【ゼミ生の感想】
この本、1年の時に買ったんですが、大掃除の時にどこかに行ってしまいました。(^-^;)なので、記憶に頼って書きます。 たしか「貧困層にとっては、この世に富裕層が存在していること自体が悪だ」という記述があったと思います。自分もそう思います。たとえば、日頃裕福な暮らしをしている人が、気まぐれで貧しい人に寄付をしたとします。物理的には、何らかの足しにはなるでしょう。でも、心の部分から、その貧しい人を救うことはできない。理由は「所詮違う人だから」です。 こんな反論もあるでしょう。「人間がみんな違うのは当たり前だ。違う立場同士で助け合うのが人類愛だろう」と。 でも、「じゃあ、彼と同じ生活をしてみたら」というと、裕福な人はしないのです。これは、マザー・テレサも指摘したことです。「貧しい人を救おうと思う時、私たちの食べる物も、着る物も、彼らと同じでなくてはなりません」と。つまり、「裕福な暮らしをしながら」貧者を助けることは「偽善」なのです。 もちろん、偽善だと自覚しているなら立派です。何もしない人よりずっといいでしょう。大切なのは「自覚」です。 「所詮わかり合えない」と知った上で、それでも壁を越えようとするなら、本物です。 …ていうか、冒頭の記述、なかったらどうしよう。。(藤井) |
● 先生著書一覧
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