愛知大学現代中国学部加々美ゼミ
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           加々美先生著書紹介 Vol.9 

アジアと出会うこと
■■■■■ 内容(「MARC」データベースより) ■■■■■
自らの内なるアジアを手がかりに中国・アジアの人々の希望と痛みを共有し、非西欧世界近代の意味を改めて問い直すことを通して、飢餓と戦争を越える新しい世界への道を探る。(まともな写真がなかったので、合成で作成。今度買います)
     「アジアと出会うこと」
1997年 河合文化教育研究所
【ゼミ生の感想】
 この本、1年の時に買ったんですが、大掃除の時にどこかに行ってしまいました。(^-^;)なので、記憶に頼って書きます。
 たしか「貧困層にとっては、この世に富裕層が存在していること自体が悪だ」という記述があったと思います。自分もそう思います。たとえば、日頃裕福な暮らしをしている人が、気まぐれで貧しい人に寄付をしたとします。物理的には、何らかの足しにはなるでしょう。でも、心の部分から、その貧しい人を救うことはできない。理由は「所詮違う人だから」です。
 こんな反論もあるでしょう。「人間がみんな違うのは当たり前だ。違う立場同士で助け合うのが人類愛だろう」と。 でも、「じゃあ、彼と同じ生活をしてみたら」というと、裕福な人はしないのです。これは、マザー・テレサも指摘したことです。「貧しい人を救おうと思う時、私たちの食べる物も、着る物も、彼らと同じでなくてはなりません」と。つまり、「裕福な暮らしをしながら」貧者を助けることは「偽善」なのです。
 もちろん、偽善だと自覚しているなら立派です。何もしない人よりずっといいでしょう。大切なのは「自覚」です。 「所詮わかり合えない」と知った上で、それでも壁を越えようとするなら、本物です。
 …ていうか、冒頭の記述、なかったらどうしよう。。(藤井)
    先生著書一覧 

中国の民族問題   鏡の中の日本と中国   証言・南京大虐殺
現代中国の黎明   21世紀の世界政治   歴史の中の中国文化大革命

無根のナショナリズムを超えて   中国文化大革命事典   アジアと出会うこと

中国内外政治と相互依存   中国の新たな発見   逆説としての中国革命

市場化する中国経済   天安門の渦潮   現代中国の挫折  

ナショナリズムを読む   裸の共和国

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