愛知大学現代中国学部加々美ゼミ
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           加々美先生著書紹介 Vol.1 
中国の民族問題 危機の本質
■■■■■ 内容(「BOOK」データベースより) ■■■■■
清末以降の近現代史と国際政治の動向の中にチベット、ウイグル、モンゴルを位置づけ、民族自決運動の実態、中国共産党の民族政策、ダライ・ラマ十四世の主張などを紹介。「9・11」以降の反テロ国際連合が中国民族問題に及ぼした影響についても考察する。
     「中国の民族問題 −危機の本質−」 

2008年 岩波現代文庫
【ゼミ生の感想】
 実は、正直まだ読破はできていないので、特に印象的だった部分だけ、まとめさせていただきます。 (完全に自分なりのまとめなので、正しいかはわからないです)
 日本人は、中共がチベットの「高度自治」を認めない姿を見て「非民主的」「遅れている」「中共は自由主義になるべき」と言います。 しかし、この「〜になるべき」という発想は、間違いなのです。こういう発想をするなら、その人は中共と変わらないのです。 なぜなら、彼らも「チベットは漢化するべき」と思っているからです。 実際、自由主義が必ずしも正しくないことは、証明されています。アメリカのイラク戦争での行動がそうです。
 もちろん、中共のチベットでの行動で、人権を無視したものがあることは確かです。 これは強く批判しなくてはいけません。大事なことは、その「批判の動機」が何だったかです。 素直に、人として間違ったことが許せなかったのか。それともただ、「日本の方が進んでいる」と思いたくて批判したのか。 自分の行動の動機をしっかり見据える必要があります。
 …という感想だけ、現時点で持っています。(藤井)
    先生著書一覧 

中国の民族問題   鏡の中の日本と中国   証言・南京大虐殺

現代中国の黎明   21世紀の世界政治   歴史の中の中国文化大革命

無根のナショナリズムを超えて   中国文化大革命事典   アジアと出会うこと

中国内外政治と相互依存   中国の新たな発見   逆説としての中国革命

市場化する中国経済   天安門の渦潮   現代中国の挫折  

ナショナリズムを読む   裸の共和国

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