愛知大学現代中国学部加々美ゼミ
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           加々美先生著書紹介 Vol.2 
鏡の中の日本と中国
■■■■■ 内容(「BOOK」データベースより) ■■■■■
「日本」の素顔は、常に「中国」という鏡に映される。とりわけ、戦後の自己像は鮮やかだ。日中関係の「歪み」が顕わになった今、その「鏡」を直視せねばならない。では、鏡への正対を妨げるものは何か―。戦前からの中国研究の歴史を辿り、協調と対立の鏡像世界に新たな光を当てる。
     「鏡の中の日本と中国」 

2007年 日本評論社
【ゼミ生の感想】
 我々の感情は、他者に支配されています。たとえば、自分の意思で誰かを好きになったつもりでも、実はそれは、世間によって「操られている感情」であることが多いです。たとえば、現代人のルックスの美の基準は、大方、西洋によって持ち込まれたものです。理由は当然、この200年間、西洋の方が強かったからです。
 我々は、ただこれだけの理由で動いているのです。「より強い側に立って、社会で有利に生存したい」、ただそれだけの動機で動いているのです(大抵の場合)。そして、我々はこうした動機・基準で行動しながら、「みんな違って当たり前」ということを忘れます。 自分と違うやり方をする人・国を見つけた時、それが「競争上のランク」で、自分より下であれば見下します。 そして「自由化してあげなくてはいけない」などと言って、占領統治を開始したりします。実に余計なお世話です。
 これが、この200年間、西洋がしてきたことです。そして、日本がアジアでしてきたことです。 そして、我々が日常で、周囲の人に対してやってしまいがちなことです。
 アジアはアジア、自分は自分、人は人、ということを忘れないようにしたいです。
*このサイトの書評・感想は一ゼミ生のものであり、必ずしも正しい見解とは限りません。
    先生著書一覧 

中国の民族問題   鏡の中の日本と中国   証言・南京大虐殺
現代中国の黎明   21世紀の世界政治   歴史の中の中国文化大革命

無根のナショナリズムを超えて   中国文化大革命事典   アジアと出会うこと

中国内外政治と相互依存   中国の新たな発見   逆説としての中国革命

市場化する中国経済   天安門の渦潮   現代中国の挫折  

ナショナリズムを読む   裸の共和国

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