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● 加々美先生著書紹介 Vol.2
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● 「鏡の中の日本と中国」
2007年 日本評論社
【ゼミ生の感想】
我々の感情は、他者に支配されています。たとえば、自分の意思で誰かを好きになったつもりでも、実はそれは、世間によって「操られている感情」であることが多いです。たとえば、現代人のルックスの美の基準は、大方、西洋によって持ち込まれたものです。理由は当然、この200年間、西洋の方が強かったからです。 我々は、ただこれだけの理由で動いているのです。「より強い側に立って、社会で有利に生存したい」、ただそれだけの動機で動いているのです(大抵の場合)。そして、我々はこうした動機・基準で行動しながら、「みんな違って当たり前」ということを忘れます。 自分と違うやり方をする人・国を見つけた時、それが「競争上のランク」で、自分より下であれば見下します。 そして「自由化してあげなくてはいけない」などと言って、占領統治を開始したりします。実に余計なお世話です。 これが、この200年間、西洋がしてきたことです。そして、日本がアジアでしてきたことです。 そして、我々が日常で、周囲の人に対してやってしまいがちなことです。 アジアはアジア、自分は自分、人は人、ということを忘れないようにしたいです。 *このサイトの書評・感想は一ゼミ生のものであり、必ずしも正しい見解とは限りません。 |
● 先生著書一覧
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