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● 加々美先生著書紹介 Vol.17
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2010年 世界書院 加々美光行[著]
【ゼミ生の感想・解説】
*一ゼミ生の解説であり、すべて正しいとは限りません。 序盤に登場した「船山学」について書きます。 毛沢東が熱心に学んでいたという思想です。 名前は地理学っぽいですが、哲学です。 これは「自分の本心を探る」学問です。 自分の本心は、皆知ってるようで知らないものです。 大人になり、心中まで世間に改造されるからです。 で、その「探り方」ですが、二派がありました。 「陽明学」と「船山学」です。 前者は「王陽明」、後者は「王船山」の思想です。 前者は、座禅や瞑想で「本心」を探そうとしました。 後者は、実生活の中で、探そうとしました。 後者の方が、多くの人には向いていると思います。 事実、毛沢東もこちらの思想に傾倒していました。 本心からの行動は、人の力を最大にします。 この思想を二派とも「天人合一思想」といいます。 「本心」は宇宙の摂理に通じる、という意味です。 漫画「バガボンド」では、沢庵が武蔵にこう言います。 「お前の生きる道は、天によって完全に決まっていて、 それでいて、完全に自由だ」 これも「天人合一思想」です。 心から「こう生きたい」という気持ちが起きた時、 それは天命だから、自由にやれ。というわけです。 もっと読み込んでから、また書きます。 |
● 先生著書一覧
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